世界中にたくさんのブランド物の時計やジュエリーがありますが、カルティエもその中の一つです。腕時計においてもリングなどのジュエリーにおいても有名なブランドです。そこで、このブランドにどのような魅力があるのか、ブランドや商品の誕生の歴史や特徴などから世界中の多くの人々に愛される人気の秘密を探ってみましょう。
ブランド誕生からの歩み
フランスの高級宝石のブランドで、1847年にフランスの宝石細工師ルイ=フランソワ・カルティエが、師匠のアドルフ・ピカールから工房を引き継いだことがブランドの始まりです。
1853年に現在のパリ2区にブティックを開業し、6年後にイタリアン通りに移転したところウジェニー皇后のお気に入りとなりました。1872年以降は息子や孫たちも一緒に経営をするようになり、1902年にはロンドンにも店を出し英国王やスペイン国王も気に入られるようになったのです。1904年に初代は亡くなりましたが、息子たちが腕時計をデザインしたこともあり、ポルトガル国王やロシア皇帝も御用達となっていきました。その後ブランドを引き継いだ子孫たちもなくなっていきましたが、1974年には日本の原宿にも店舗ができ、パリでも1979年には会社や現代美術財団が設立されたという経緯があります。
時計がデザインされるまではジュエリーが中心で、1900年にプラチナを使った「ガーランド様式」というという装飾様式が開発され、1914年には豹など動物を模した「パンテール」や、1980年代に登場して伝説となった「パシャド・カルティエ」などのブランドを次々と誕生させてきました。
腕時計の歴史と様々なモデル
世界的に有名になった腕時計を開発したのが孫のルイですが、1904年に時計を生み出した背景に懐中時計が不便なことがありました。ルイは飛行家の友人から「懐中時計は飛行中に時間を見ることが難しい」という相談を受け、それなら腕に巻き付けてさっと見ることができる腕時計を作ろうということでデザインをしたということです。それが世界で初めて作られた腕時計でした。
ルイは幾何学的で直線的な模様のアールデコ、または自然界にないような左右対称のガーランド様式スタイルを目指し、時計をデザインしました。当時は花や植物など自然界にあるもののモチーフを使った「アールヌーヴォ」というというデザイン様式が主流でしたが、そんな中でルイは別の様式にこだわってデザインをしたのです。第一次大戦後に女性が社会に進出するようになり、アールデコスタイルが好まれるようになったことで、時計に機能美が備わったルイの腕時計が注目されるようになりました。現在ではベーシックなものからジュエリーっぽいもの、どんなところでも使えるようなものなど目的別にたくさんの種類の腕時計が開発販売されています。
価格帯としては30万円前後から200万円以上のものまで様々です。
腕時計やジュエリーが人気の理由
腕時計は、デザインが洗練されていることが一番の人気の理由といえます。流行りの移り変わりに左右されることがない強さを持ち、1900年の初めにデザインされたものでも今もなお継承され注目されています。どのブランドにも代表されるモデルがありますが、カルティエの場合はどのモデルが代表的とは言えないほど、すべてのモデルが人気を博しているのです。
もともと宝石を扱っていましたが、時計もジュエリーをたくさん施したものにしたわけではなく、アールデコスタイルでガーランド様式のデザインをずっと継承し続けてきたことでもともとがジュエリーブランドと思えないほど洗練されたデザインになっているのです。それがほかのブランドとは異なるところで、人気を保っている理由です。腕時計だけではありません。ジュエリーのブランドとしても人気で、特に結婚指輪や婚約指輪を好む女性が多いです。
シンプルでありながら上品な雰囲気を持つリングは、ダイヤモンドを使わなければそれほど高額ではないので求めやすいものです。そのほかサングラスや小物、レザーグッズなども取り扱っていて、プレゼントにも良く用いられています。世界の王室や皇室の御用達として有名になったジュエリーや腕時計で、世界中の、特に女性に愛されるブランドです。
ブランドが1900年初頭に誕生して以来、時代の流れにされずに、登場したときと同じスタンスのデザインを継承して愛されてきた腕時計やジュエリーなので、どの時代の人にも好まれるデザインということがわかります。
アールデコやカーランド様式は他のブランドにはない魅力を持ったデザイン様式で、100年以上愛され続けてきたので、これからもずっと世界中の人々に愛されることでしょう。中古ブランド品のことならこちら